従来は女性の更年期障害による不定愁訴の一つとして扱われていた冷え症ですが,近年更年期の有無に関わらず若年女性にも増加しています。
女性のみならず男性でも冷え性の症状を訴える人も増えてきている中、漢方薬の服用などと並んでルイボスティーの効果が注目を浴びています。
冷えは不眠や肩こり,便秘などの様々な随伴症状を引き起こす元凶。漢方の世界ではあらゆる病の根源と考えられているほど侮れない症状です。
ルイボスティーが冷えを改善する根拠はどこにあるのでしょうか?
冷えのメカニズムとルイボスティーの冷え改善効果の関連性について、 ルイボスティーラボ編集部で調べた内容をお伝えしたいと思います。
Contents
冷え性の症状と原因
冷え性まだはっきりと一致した定義がない
「冷え性」という言葉は一般的によくつかわれている言葉であるものの、医学的診断名ではないんですね。
医学大辞典では,「冷え症とは身体の特定の部位のみをとくに冷たく感じ,耐えがたい場合をいう」とされています。
いわゆる自覚症状で、客観的に表すことがなかなか難しい・・・
一方、漢方医学では体が冷えやすい体質を総称して「冷え性」と呼び、それぞれの原因に対して処方を考えるようです。
冷え性の原因は主に4つ
このような冷え性も様々な要因が推測され、その関連性についての研究が進められてきました。その中で、一般的に要因としてあげられているものは以下になります。
- 自律神経の乱れ
- 女性ホルモンバランスの異常
- BMI・体脂肪率・基礎代謝量の低下
- 食事制限によるダイエット
1.自律神経の乱れ
自律神経は多くの内臓器官の機能に関わる神経で、私たちが自由にコントロールできない神経です。
自室神経は交感神経と副交感神経に分けられ、活動時には交感神経、休息時には副交感神経が活発になるのが正常な状態と言えます。
しかし、ストレスやホルモンバランスの影響を受けて、この自律神経が乱れる(交感神経が活発になる)と血管が収縮し冷え性を引き起こすようになります。
冷え症群は非冷え症群にくらべて有意差は認められなかったが副交感神経活動の指標である HF の平均値は低く,交感神経活動の指標であるLF/HF の平均値は高い傾向を示した
出典:冷え症の生理学的メカニズムについて Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol. 15, No. 3, pp 227-234, 2017
2.女性ホルモンバランスの異常
女性は月経周期に伴い、ホルモンバランスが崩れがちです。
特に排卵後から黄体期にかけては黄体ホルモン(プロゲステロン)が急激に増え、着床しなければ急減するなどで、体調の変化も激しい時期ですよね。
ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れを引き起こし、冷えをはじめ月経不順、不妊の原因にもなりえます。
3.BMI・体脂肪率・基礎代謝量の低下
BMIとは肥満指数と言われるもので、肥満度を測るものです。
冷えの調査によると、全体的に痩せ型で脂肪率が低い人ほど冷えに対する自覚が高いことが分かっています。単純に「そりゃ太ってる方がポカポカしてそうでしょ」と突っ込んでしまいそうですが、ただ単に脂肪が多いからという理由だけではありません。
BMIが低いという事は筋肉量が少なく、基礎代謝が低下すると言えるんですね。そして代謝が低いと、熱産生が低いという結果になり、冷え体質となるという訳です。
冷えと BMI との関連については,これまでに,冷え症群では正常群と比べて体脂肪が低い傾向にあり,痩せ型である 11,12,14-16),
また冷えを訴えたものはそうでないものに比べて平均 BMI が低い8,11,17,19)などの報告があり,今回の単変量解析の t検定,傾向検定,多変量解析の結果も,
肥満群,正常群,痩せ群になるに従って冷えの自覚頻度が高くなる傾向にあり,冷えを自覚しているものは自覚していないものと比較して BMI の値が低くかった.
中略
BMI が小さいということは,筋肉量も少なく,基礎代謝が減少し冷えが出現する.出典:石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.4, 2007
成人女性の冷えの自覚とその要因についての検討
冷え症女性は非冷え症女性にくらべ基礎代謝量が有意に低かったと報告している.また,冷え症者はエネルギー摂取量が低く,食事との関連について指摘されている(高木ら 2011;永井ら 2008).
からだの熱産生は代謝率に比例していることから,代謝率の低さが熱産生を減少させるともいえる出典:冷え症の生理学的メカニズムについて Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol. 15, No. 3, pp 227-234, 2017
4.食事制限によるダイエット
基礎代謝の低下でも話しましたが、そのうちの一つにダイエットによるエネルギー摂取量の低下というものがあります。
特に食事制限による無理なダイエットは身体に必要なエネルギー摂取まで削いでしまうため、身体の機能を低下させてしまうのは言うまでもありません。
肥満も問題ですが、規則正しい生活と食事で健康的に体型を維持することが大事です。
食事で摂取したエネルギーのおよそ8割は熱になるが、食事の量が少ない場合や、胃腸が虚弱で栄養吸収が悪い場合は、熱産生が不足して体温が低下しやすい。
そのため、冷え性の治療では、胃腸を整えることが大切となる。
熱として消費される量を示す「食事誘発性産熱量」がもっとも多いのはタンパク質。運動量の少ない人ではタンパク質の摂取量を増やすと熱が発生しやすくなる。出典:日本生活習慣病予防協会HP
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2016/008960.php
冷え性の原因を改善するルイボスティーの効果効能
さて、これらの冷え性の主な原因に対して、なぜルイボスティーに改善効果が期待できるのかについて説明していきたいと思います。
ルイボスティーに期待できる効果は以下の通りです。
・フラボノイドによるホルモンバランスの改善
・豊富なミネラルによる基礎代謝の向上
・植物性たんぱくによる熱産生の向上
フラボノイドによるホルモンバランスの改善
ルイボスティーにはフラボノイドの一種であるアスパラチンという物質が含まれています。このアスパラチンは女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た働きを持っているんです。
ホルモンバランスが崩れるのは、プロゲステロン(黄体ホルモン)の急激な増減によりエストロゲンとの比率が悪くなるためです。
そこでルイボスティーを飲むと、崩れたホルモンバランスが改善される効果が期待できるというわけですね。
エストロゲンの増加で冷えの症状が改善されるという考察もあるので紹介しておきます。
今回単変量解析の傾向検定および多変量解析で冷えの自覚頻度は年齢群が高くなるとともに低下する傾向にあり,50代では他の年齢群に比べむしろ低頻度であった.
この理由として,冷えは卵巣機能低下によるエストロゲン減少という内分泌環境の変化のみによって増加する症状ではなく,内分泌学的には副腎性アンドロゲンに由来するエストロゲンがこれを補完している20-22)ことが一つの要因として考えられた.出典:石川看護雑誌 Ishikawa Journal of Nursing Vol.4, 2007
成人女性の冷えの自覚とその要因についての検討
豊富なミネラルによる基礎代謝の向上
次にルイボスティーの大きな特徴は豊富なミネラルです。
以下はルイボスティーの成分を調べた結果になります。
ルイボスティーの成分表
タンパク質 | 7.8 | |
灰分 | 2.6 | (%) |
タンニン | 9.2 | |
リン | 54.2 | |
鉄 | 9.73 | |
カルシウム | 171 | (mg/100g) |
ナトリウム | 353 | |
カリウム | 353 | |
マグネシウム | 178 | |
銅 | 2.94 | |
亜鉛 | 7.54 | (PPM) |
マンガン | 64.9 | |
スーパーオキシド消去活性 | 4.7×103単位/g | |
無水カフェイン | 検出せず |
(財) 日本食品分析センター調べ
植物性たんぱくによる熱産生の向上
ルイボスティーの成分の中にタンパク質が含まれていますが、中でも植物性たんぱくという部分が特に体に良いと言われています。
一般的に男性と比べると活動量が少ない女性には熱産生を向上させるためにタンパク質の摂取が欠かせません。また、ルイボスティーの飲用によって便秘の改善や胃腸の調子が良くなったという声も多数あり、栄養分の吸収率が上がることで熱産生を向上させる効果も期待できます。
これらのミネラルやその他の栄養分はそれぞれでも重要ですが、沢山摂る事よりもバランスよく吸収するというのがものすごく大切です。
ルイボスティーは豊富なミネラルがバランスよく一気に摂れるという点で、非常にすぐれた飲料だと言えるんですね。
実際にルイボスティーを飲用している人はどのように感じているのでしょうか?
ネット上から集めた口コミをいくつかご紹介したいと思います。
冷えや体調改善に関する口コミ
冷え性でしたが、基礎体温がちょっぴり上がってきたのもルイボスティーのおかげかな
ルイボスティー専門店 RT Room HPお客様の声より
私はお風呂上りにホットで飲んでます。かなりの冷え性ですが、体も温まりぐっすり眠れます!ノンカフェインなので安心して家族全員で飲んでいます。
ルイボスティー専門店 RT Room HPお客様の声より
こちらのルイボスティーは違和感なく、空腹時でも安心して飲むことができます。
ルイボスティーショップ ノバテックHP お客様の声より
口コミでは、ルイボスティーによる冷えの改善や基礎体温の上昇、胃への負担軽減などを実感したという意見が見られました。
次に、冷え性の改善に効果的なルイボスティーの飲み方、選び方についてお伝えします。
冷え性に効果的なルイボスティーの飲み方・選び方のポイント
ルイボスティーの淹れ方は、「煮出し」が最も効果的です。
今でこそお湯だしや水出しの製品も出ていますが、ルイボスティーは他の茶葉とは違って針のような形状です。
そのため、葉っぱが開いて成分が抽出されるお茶とは違って、しっかり煮出すことで必要な有効成分が最大に抽出されます。
そして、茶葉は高品質なものを選ぶべきです。ルイボスティーにもグレードが存在しますが、グレードに従って味、香り、成分が変わってきます。
高品質なものは成分も豊富で、味や香りもスッキリと癖がなく飲みやすいのです。
最後に飲み方ですが、飲み方は出来ればホットで、そうでなければ少なくとも常温で飲むようにしましょう。
もちろん、成分によって体質改善をすることが目的であり、ホットでもアイスでもその効能は変わりません。しかし、キンキンに冷えたものを体に入れるとやはり体を極度に冷やしてしまいますよね。
カンカン照りの下で体を冷やす必要がある場合は別ですが、それ以外の時は少なくとも常温で体を冷やさない飲み方が良いでしょう。
飲む量は常用の飲料として一日に1.0L~1.5Lくらいで大丈夫です。
タイミングを朝、昼、夜の3回に分けて飲めば、1.0L以上は普通に飲んでると思いますよ。
ルイボスティーを飲んでも冷え改善に効果がないのはなぜ?
同じことをやっているのに効果がある人とない人がいるのはどんな世界でもあることですよね。
ルイボスティーで冷えを改善しようとしたけどあまり効果が感じられないという人も一定数いるかと思います。
しかし、なぜ効果を感じれないということが起こるのでしょうか?
過去色々な人から聞いた話を参考に、ルイボスティーラボではその理由を下記のように推測しました。
・筋肉量が極端に少ない人は、そもそもルイボスティーを飲むだけでは改善しない
・ルイボスティーを飲んで改善してる以上に冷えを悪化させる生活習慣をしている
・少しの間飲んだだけで改善しないと言っている
・市販の安物のルイボスティーであまり効果を得られていない
冷え性の原因というのは最初にも話したように、様々な理由が考えられます。
そして、それぞれの原因にルイボスティーは効果的な部分がありますが、それだけでは完全に解決にならないことも当然あります。
筋肉量が極端に少なくて熱産力が低い人は、少しでも運動をして筋力を付ける必要がありますし、過剰なストレスや不規則な生活で自律神経のバランスを崩している人は生活習慣を整える努力もいるでしょう。
それらの土台の上にルイボスティーがそれ以上の効果を発揮してくれるのだと考えて、自分の生活を見直してみましょうね。
どのルイボスティーを買ったらいいのかわからないという方は、是非参考にしてみて下さいね。
ルイボスティーで冷え症改善Q&A
ルイボスティーで冷え性を改善する際によくある質問をいくつかあげておきますので、ご参考にして下さい。
Q.冷え性に良く効くルイボスティーのアレンジ方法ありますか?
A.ハーブティーでもよく使われますが、ルイボスティーにジンジャーをブレンドして飲むと効果的ですね。
Q.ルイボスティーにカフェインは含まれていますか?カフェインは体を冷やすと聞いたのですが。
A.ルイボスティーはノンカフェインの飲料で、副作用もありませんので、寝る前でも安心して飲めます。リラックス効果で安眠出来るという人も多いです。
ルイボスティーの冷え改善効果効能まとめ
- 冷え性の主な原因は自律神経の乱れ、代謝・熱産生の低下など
- ルイボスティーにはホルモンバランスの改善、代謝促進効果がある
- おすすめの淹れ方・飲み方は煮出しでホットで飲む
- ルイボスティーは高品質で効果のあるものを選ぶ
- ルイボスティーを飲むだけでなく、生活の改善が大切。
ルイボスティーラボでは、通販・市販で人気のルイボスティーの分析を徹底的に行い、どのルイボスティーが効果的で美味しくかつ安全でコストに優れているかをランキングしています。
ルイボスティー選びに迷った際は、是非一度チェックしてみてくださいね!