数多くの効果や効能が注目されているルイボスティー。
その理由は豊富な栄養分にありますが、様々な効果がある一方で体に害になる副作用はあるのでしょうか?
ルイボスティーラボでは、ルイボスティーに含まれている成分の種類、含有量および様々な研究資料から
よく話題にあげられるルイボスティーの副作用について徹底的に分析してみました。
ルイボスティーのミネラル過剰摂取による副作用を分析
ルイボスティーには他の飲料や野菜とは比べられないほどバランスの良いミネラルが含まれています。
ネット上でよく見られるのが、ミネラルの過剰摂取によって及ぼされる副作用ですが、ルイボスティーの飲み過ぎでミネラルの過剰摂取になることはあるのでしょうか?
主なミネラルの過剰摂取による副作用は以下のとおりです。
カルシウム:便秘・腎機能不全・血管の石灰化・高カルシウム尿症
マグネシウム: 悪心・下痢・嘔吐・顔面紅潮・抑うつ・倦怠感・呼吸困難
ヨウ素:口、喉、胃の灼熱感・発熱・腹痛・悪心・嘔吐・下痢・昏睡
鉄:嘔吐・下痢・冠動脈の損傷
亜鉛: 吐き気・嘔吐・下痢・発汗・発熱
銅: 吐き気・嘔吐・下痢・貧血・肝臓障害
出典:「統合医療」情報発信サイト
そして、各ミネラルの1日の摂取上限量は以下のように定められています。
ミネラル名 | 摂取上限量 |
---|---|
カルシウム | 2,500(mg) |
リン | 3,000(mg) |
鉄 | 40〜50(mg) |
亜鉛 | 35〜45(mg) |
銅 | 10(mg) |
マンガン | 11(mg) |
ヨウ素 | 3,000(μg) |
セレン | 350〜460(μg) |
モリブデン | 450〜550(μg) |
出典:日本人の食事摂取基準(2015年版の概要)
これに対して、ルイボスティーに含まれる成分量を見てみましょう。
タンパク質 | 7.8 | |
灰分 | 2.6 | (%) |
タンニン | 9.2 | |
リン | 54.2 | |
鉄 | 9.73 | |
カルシウム | 171 | (mg/100g) |
ナトリウム | 353 | |
カリウム | 353 | |
マグネシウム | 178 | |
銅 | 2.94 | |
亜鉛 | 7.54 | (PPM) |
マンガン | 64.9 | |
スーパーオキシド消去活性 | 4.7×103単位/g | |
無水カフェイン | 検出せず |
(財) 日本食品分析センター調べ
これらの数字を一見してもわかるように、ルイボスティーをどれだけ飲んだからといって各ミネラルの摂取上限量を上回り、副作用を引き起こすというのは考えづらいのではないでしょうか。
もちろん人によっては、ルイボスティーを飲んだことによってお腹がゆるくなったという感想をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、一般的に日本人はミネラルの摂取量は基準値に達していないことの方が多いんですね。
なので、副作用を考えるよりは足りていないミネラルを補うためにルイボスティーを飲むと考えた方が良いと思います。
ルイボスティーが葉酸を破壊するというのは本当なのか?
ルイボスティーの副作用として「葉酸を破壊する」という話もありますね。その根拠としてタンニンが葉酸と負の関連があるということからこの話が出てきています。
葉酸は水溶性ビタミンの一種で、胎児への影響があることから妊活中の女性や妊婦さんにはとても気になるところですよね。
以下は葉酸と各種飲料の関連について検証した論文です。
血清葉酸値とカフェイン含有摂取量との関連を調べるために、血清葉酸値4.0 ng/mL 以上の対象者をnormal-folate 群(n = 1980)とし、4.0 ng/mL以下の対象者をlow-folate群(n = 721)として解析を行った。
low-folate群とnormal-folate 群のカフェイン含有摂取量を比較すると、low-folate群の方が有意に摂取量が多かった。また、カフェインを含む飲料による血清葉酸への影響を見るために多重検定を行った結果、血清葉酸と総カフェイン量および総タンニン量に負の関連があることが分かった。
エコチル調査(千葉UC)における妊婦の血清葉酸とカフェインを含む飲料の関連について -Journal of Epidemiology
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/results/material/other_040.pdf
この論文ではカフェインが葉酸を含むビタミンB群を尿とともに排出してしまうこと、カテキン(タンニン)が葉酸吸収の阻害となることに言及しています。
ただ、ルイボスティーを考えた時に果たして副作用と呼べるほど危険性をはらんでいると言えるでしょうか?
むしろ、ルイボスティーはコーヒーや紅茶、緑茶と比べてタンニン量が少ない上に、カフェインは全く含まれていないノンカフェイン飲料です。
また、女性に不足しがちな鉄分やカルシウムなどのミネラルを多く含んでいる点で、妊活中の女性や妊婦さんにはおすすめ出来る飲料なのです。
もちろん、タンニンが葉酸の吸収を阻害するという事実を無視するわけではありませんが、他のメリットを潰してしまうほどのデメリットではないというのが正しい見方だと思います。
それよりも、より多くの栄養分を他の食事などからも摂取しながら、バランスよく生活していくことがより重要なことでしょう。
ルイボスティーに水銀が含まれているって本当?
もう一つルイボスティーの副作用として懸念されがちなのが水銀の含有についてです。
ルイボスティーに水銀が含まれているという話は、以下のような背景から噂されるようになりました。
・先進国から来る家庭用廃棄物でアフリカの川が汚染されている。
・南アフリカは鉱山資源の発掘が盛んなため、ルイボスの栽培土壌が水銀で汚染されている可能性がある。
確かにアフリカ大陸の中のごく一部(南アフリカから数千キロ離れた場所)で水銀が検出されるという事例は過去あったようです。
しかし、広大なアフリカ大陸でしかも南アフリカから遠く離れた地域での話ですから、その影響を受けるということは考えづらいですね。
また、日本に輸入されるルイボスティーは基本的に品質及び安全性が厳格に審査されたものになっています。
ルイボスティーを国の大切な主要産業に位置づけている南アフリカでも、徹底した品質検査が行われる体制が敷かれているんですね。
ほとんどのメーカーでは、水銀検査に限らずその他重金属検査も実施されていますし、過去検査結果で水銀が検出されたという事例はないことから、水銀が含まれているのではという心配をすることはないと思います。
ルイボスティーの副作用まとめ
ミネラルの過剰摂取、葉酸の吸収阻害、水銀の含有などについて検討してみました。
細かな影響というのは度々考えられることはあるかもしれませんが、副作用というほどの害を及ぼす可能性は低いのではないでしょうか。
それよりも、オーガニックによる安全性が確保されているものを選ぶなど、他にも気を遣うべき部分があると思います。
日本SOD研究会でも、ルイボスティーについて副作用はない飲料だと言及している文がありますので、最後に引用しておきたいと思います。
このようなルイボスティーの幅広い作用は、フォスフォリペースA2を強力に押さえて必要な細胞の新陳代謝までとめてしまうステロイド剤と同じ効果をもって、しかも、副作用がないという素晴らしい食品で健康茶ともいえるものです。
出典:ルイボスティーの薬理作用について-医学博士 丹羽耕三
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