ルイボスティーをおすすめする理由として「ルイボスティーはカフェインレス」「ルイボスティーはノンカフェイン」「ルイボスティーはカフェインフリー」など 、カフェインに対する様々な表現がネット上を飛び交っていますね。
しかしカフェインレス、ノンカフェイン、カフェインフリー、デカフェなどは同一のものではありません。
これらはカフェインを全く含まないものと少しだけ含むものに分けられるんですね。
ルイボスティーはどれに該当するのか、それぞれの言葉の違いおよびルイボスティーとカフェインの関係について説明していきます。
また妊娠中にルイボスティーを飲むメリットやデメリットについても様々な角度から検証していきましょう。
Contents
ルイボスティーはノンカフェイン！カフェインレスとノンカフェインの違いとは
冒頭でも触れましたが、カフェインレスとノンカフェインは言葉は似ていても全くの別物です。その違いについて、製法や特徴を見ていきたいと思います。
カフェインレスはカフェインを取り除いて減らしたもの
まずカフェインレスについてですが、カフェインレスとは元々カフェインを含んでいるものから、カフェインを意図的に取り除いて減らしたもののことを指します 。
その代表的なものがカフェインレスコーヒーですが、カフェインレス飲料に関しては「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約・施行規則 対照表」の中で 以下のように厳密な取り決めがなされています。
コーヒーにあっては、その形状にかかわらず「コーヒー」と記載する。ただし、カフェインを90％以上除去したコーヒーにあっては、その形状にかかわらず「カフェインレスコーヒー」と記載する。
出典：公正競争規約第３条(2)
http://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/010.pdf
つまり、カフェインレスコーヒにはカフェインが全く含まれていないのではなく、１割弱のカフェインが含まれているということになります。
カフェインレスコーヒーは通常コーヒー豆の段階でカフェインを取り除き、その除去方法には以下のものがあります。
水法
生コーヒー豆が水に浸される時にカフェインが豆から水に溶ける。但し、この工程が進むにつれてコーヒーの香りも同時に失われる。
エチルアセテート法
エチルアセテートは幾つかの天然産物や多くの果物にあり、果物特有の匂いの原因になるものである。エチルアセテートはまた、生コーヒー豆、焙煎コーヒー豆を含む食材で様々な濃度で存在している。カフェイレス工程では水とエチルアセテートを一緒に使った方法が使われる。
超臨界二酸化炭素抽出法／液体二酸化炭素法
二酸化炭素は250気圧までの非常に高い圧力をかけると超臨界状態（液体と気体の両方を兼ね備えている状態）になり、この状態でカフェインを抽出する方法である。但し、本方法は比較的大きな生産数量の場合に有効とされる方法。
メチルクロライド（例：ジクロロメタン-DCM）法
DCMはカフェインだけを低沸点で選択的に抜き出す溶剤。抽出容器の中でDCMはカフェイン抽出のために水に浸かった豆の周りを循環する。DCMとカフェインの混合液は抽出容器から流れ出る。
出典：イタリア食材通販ショップ「bioissimo」
http://www.bioissimo.jp/blog/1320/
ノンカフェインはカフェイン含有量ゼロ！
次にノンカフェインですが、カフェインレスが元々カフェインを含むものからカフェインを取り除くのに対して、ノンカフェインはそもそもカフェインを含まないもののことを指します。
つまりカフェインの含有量はゼロということになります。そしてルイボスティーはノンカフェイン飲料になります。
ノンカフェイン飲料には次のようなものがあります。
麦茶、はと麦茶、甜茶、そば茶、杜仲茶、ルイボスティ、カモミールティ、コーン茶、小豆茶、タンポポ茶、タンポポコーヒー、どくだみ茶など
これらの特徴は「茶」という文字を使っているが、狭義のいわゆる「茶葉」を使っていない飲み物であるということなんですね。
煎茶、番茶、ほうじ茶、抹茶、玉露などの緑茶、ウーロン茶、紅茶は全て同じ茶葉から出来ており、カフェインが含まれることになります。
ノンカフェインのお茶は煎じて飲むためにお茶とは呼ばれるものの、同じ茶葉から作ったものではないのです。
ローカフェインは元々カフェインの含有量が少ないもの
ローカフェインというのは、元々カフェインを含んでいるものの、その含有量が少ないもののことを指します。
以下は主な飲料のカフェイン含有量の一覧になります。
カフェイン含有量の一覧
| 食品名 | カフェイン濃度 | 備考 |
|---|---|---|
| コーヒー | 60 mg/100 ml | 浸出方法：コーヒー粉末 10 g/熱湯 150 ml(3) |
| インスタントコーヒー (顆粒製品) | 57 mg/100 ml | 浸出方法：インスタントコーヒー2 g/熱湯140 ml(3) |
| 玉露 | 160 mg/100 ml 浸 | 浸出方法：茶葉 10 g/60 ℃の湯 60 ml、2.5 分(3) |
| 紅茶 | 30 mg/100 ml | 浸出方法：茶 5 g/熱湯 360 ml、1.5～4 分(3) |
| せん茶 | 20 mg/100 ml | 浸出方法：茶 10 g/90 ℃430 ml、1 分(3) |
| ウーロン茶 | 20 mg/100 ml | 浸出方法：茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分(3) |
| エナジードリンク又 は眠気覚まし用飲料 （清涼飲料水） | 32 ～ 300 mg/100 ml（製品 1 本当た りでは、36～150 mg） | 製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異な る(4) |
出典：食品安全委員会ファクトシート 食品中のカフェイン
この中で比較的カフェインの含有量が低い紅茶、煎茶、ウーロン茶あたりがローカフェイン飲料と呼ばれるものになりますね。
デカフェとカフェインフリーはカフェインレス、ノンカフェインと同義
最近よく耳にするようになった「デカフェ」という言葉ですが、どういう意味？と思っている人も少なくないのでないでしょうか。
デカフェは英語で「Decaffeinated(デカフェネイテッド)」と書き、それを略して言ったのが「Decafe(デカフェ)」という言葉です。
「De」には抜くという意味があり、つまり「カフェインを抜く、取り除く」という意味になります。
あれ？どっかで聞いたことのあるような意味・・
そうなんです。元々カフェインを持ったものから取り除いたものを「カフェインレス」と言いました。
つまり デカフェ＝カフェインレス ということですね。
デカフェもカフェインレスと同じような製法でカフェインが取り除かれるようです。
一方、カフェインフリーというのは元々カフェインが入っていないもの、ということでノンカフェインと同じ意味になります。
カフェインフリー＝ノンカフェイン
ここまで説明した様々なカフェインの表現を一覧にしておきます。
カフェインの表現に関する一覧
| 元々カフェインを含んでいる | カフェインレス | カフェインを9割以上取り除く |
| デカフェ | カフェインを9割以上取り除く | |
| ローカフェイン | 元々カフェインの量が少ない | |
| 元々カフェインを含んでいない | ノンカフェイン | カフェイン含有量ゼロ |
| カフェインフリー | カフェイン含有量ゼロ |
つまり、「ルイボスティーはノンカフェイン、カフェインフリー」と言うのが正しい表現という事になりますね。
妊娠中にルイボスティーを飲むメリットとデメリット
妊娠中にルイボスティーをおすすめする理由としてよくあげられるのがノンカフェインであるということです。
しかし、妊娠中にルイボスティーをおすすめする理由はノンカフェインということだけでしょうか。
また、ルイボスティーによるデメリットはないのか、見ていきたいと思います。
妊婦のカフェイン摂取による健康と胎児への影響
妊婦のカフェイン摂取による胎児への影響に関して、WHO(世界保健機関)では2016年に以下のような勧告を公表しました。
妊娠中は、母親の血液からのカフェインのクリアランス（消失）が著しく遅くなるため、カフェインの過剰摂取は胎児の成長遅延、出生児の低体重、早産、または死産と関連する可能性が示唆されている。
カフェインに対する感受性は個人差が大きいため、健康や胎児に及ぼす影響を正確に評価することは難しく、日本ではカフェインの一日摂取許容量は設定されていないんですね。
海外の各管理機関ではリスク評価をしているところもあるので、参考までにあげておこうと思います。
海外の主な管理機関によるカフェイン摂取量のリスク評価
| 悪影響のない最大摂取量 | 飲料換算 | 機関名 | |
|---|---|---|---|
| 妊婦 | 300 mg/日 | 世界保健機関（WHO）(9) | |
| 200 mg/日 | 欧州食品安全機関（EFSA） | ||
| 300 mg/日 | コーヒー マグカップ 2杯（237 ml/杯) | カナダ保健省(1 | |
| 授乳中の女性 | 200 mg/日注 1） | 欧州食品安全機関（EFSA） | |
| 健康な子供及び青少年 | 3 mg/kg 体重/日 | 欧州食品安全機関（EFSA） | |
| 2.5 ㎎/kg 体重/日 | ・コーラ１缶（355 ml）当たりの カフェイン含有量 36～46 mg ・エナジードリンク１缶（250 ml）当たりのカフェイン含有 量 約 80 mg | カナダ保健省(1 | |
| 子供（4～6 歳） | 45 mg /日 | ||
| 子供（7～9 歳） | 62.5 mg /日 | ||
| 子供（10～12 歳） | 85 mg /日 | ||
| 13 歳以上の青少年 | 2.5 ㎎/kg体重/日 | ||
| 健康な成人 | 400 mg /日 (3 mg /kg 体重/ 1 回 注 2)) |
欧州食品安全機関（EFSA） | |
| 400 mg /日 | コーヒー マグカップ 3杯（237 ml/杯) | カナダ保健省(1 |
注 1）乳児に健康リスクは生じない。 注 2）1 回当たり摂取量約 3 mg/kg 体重以下（例：体重 70 kg の成人で、約 200 mg 以下）であれば急性毒性の 懸念は生じない。
出典：食品安全委員会ファクトシート 食品中のカフェイン
このように、海外の主な機関では、妊婦と授乳中の女性に関して悪影響のない最大摂取量を公表しています。
カフェインと胎児への影響はまだはっきりと解明されているわけではありませんが、様々な公的機関が影響を示唆している以上、極力摂取を控える方が賢明だと言えるでしょう。
ルイボスティーが妊婦におすすめな理由はノンカフェイン以外にも色々ある
ルイボスティーが妊娠中の女性にオススメである大きな理由としてノンカフェインであるということがありますが、それだけだと他にもノンカフェインのお茶はあるわけです。
それではなぜルイボスティーなのか、ルイボスティーが持つ他の特徴についてお話ししたいと思います。
ルイボスティーの豊富なミネラルが栄養補給に最適
まずルイボスティーの最も大きな特徴といえば、その豊富なミネラルです。
妊娠すると赤ちゃんに栄養分を送るようになるため、肌がカサついたり、貧血気味になったり、むくみやすくなったりと体調が急変することが少なくありませんよね。
また、悪阻が始まるとロクに食事も取れなくなったり、さらに栄養不足が加速していきます。
特に大事な水分補給をしながら、体に必要なミネラルも取れる飲料はルイボスティー以外にはないんですね。
妊婦さんは薬も飲めないため、風邪を引かないように免疫力を高めておくためにもルイボスティーは効果的だということですね。
活性酸素を除去するルイボスティーの抗酸化作用
もう一つルイボスティーを大きく特徴付けるものとして、その強力な抗酸化作用をあげることができます。
活性酸素はシミやシワ、アトピーなどの肌トラブル、花粉症などのアレルギー症状などを引き起こす主要な原因として近年研究されていますが、生殖器官の機能にも影響を与えることがわかってきています。
胎児が栄養を吸収し、健康に育つためにも母体の健康をまず管理することが大事ですし、女性としても女性らしさ、美しさを保ちたいものですよね。
ルイボスティーに含まれるSOD様酵素とフラボノイド類は強い抗酸化作用を持つことが研究でわかっています。
妊娠中だけでなく、出産後に授乳が始まってからのことを考えても、ルイボスティーはとてもおすすめの飲料ですよ。
ルイボスティーに含まれるマグネシウムが便秘を解消する
妊娠中は女性ホルモンのバランスが崩れたり、体のサイクルが狂ってしまって便秘がちになる妊婦さんも多いですよね。
ルイボスティーに含まれるミネラルの一つであるマグネシウムには排便を促す作用があります。ルイボスティーを飲み始めてすぐに実感できる効果としてあげている人も多いのが便秘の解消ですね
便秘解消に関する口コミ
ルイボスティー専門店 RT Room HP お客様の声より
まだまだルイボスティーの効果効能は色々とありますが、特に妊娠中にメリットになるものを中心にご紹介してみました。
一方、妊娠中にルイボスティーを飲むことのデメリットはないのか、見ていきたいと思います。
妊娠中にルイボスティーを飲むデメリット
妊娠中にルイボスティーを飲むことによってデメリットとなることがないか、過去行った様々な調査から考えてみました。
考えつくデメリットは以下の２つになります。
・ルイボスティーの独特なクセや風味に悪阻の時は飲むのが厳しい
・どうしても緑茶をはじめお茶が飲みなれていてやめるのが難しい
大きくは２つともルイボスティーの味や香りに関することですが、これも誤解があるところがあるので１つずつ見ていきたいと思います。
ルイボスティーに特有な苦みや渋みは品質に左右される
まず一つ目はルイボスティーの独特な味や香り、特に苦みや渋みを気にされる方が多いですよね。
これは実はルイボスティーのグレードに左右される問題で、高品質なものになるほど独特なクセのないスッキリした味わいになるのです。
品質の低いものはクセや渋みがきつく、通常でも気にされる方がいるほどなのに、悪阻の時にはさらに気になって飲めないということになります。
味だけでなくルイボスティーの持つ効果効能の面でもグレードは大切ですので、高品質で美味しいルイボスティーを選ぶ必要がありますね。
緑茶の風味そのままにルイボスティーの栄養を摂るにはグリーンルイボスティーがおすすめ！
二つ目は緑茶依存の問題ですね。高品質なルイボスティーはスッキリして紅茶以上に紅茶のような味ですが、それでもやはり緑茶がいい、という人にはグリーンルイボスティーがおすすめです。
グリーンルイボスティーを簡単に説明すると、お茶も発酵度合いによって緑茶、ウーロン茶、紅茶などに区別されるように、ルイボスティーもその発酵度合いによってレッドルイボスティーとグリーンルイボスティーに区別されるんです。
グリーンルイボスティーは緑茶のような味わいで、スッキリ爽やかで飲みやすいと人気上昇中です。
特につわりの時にグリーンルイボスティーに切り替える人も結構いるようですよ。
最初は畳のような香りがしましたが、慣れると気にならなくなります。どちらかというと緑茶よりな味です。
個人的には、普通のルイボスティーよりも、こちらのグリーンルイボスティーの方が癖が無くて飲みやすいです。普通のと迷ったけど、グリーンの方にして良かった！
出典：なごみ楽天ショップ
グリーンルイボスは緑茶に禁断症状が出ている私を癒してくれます。美味しいです。
出典：なごみ楽天ショップ
ルイボスティーの飲み方・量・タイミングのおすすめは？
ルイボスティー飲み方、量、タイミングなどのおすすめですが、今回は妊娠中という場合に焦点を当てて話したいと思います。
まず飲み方(淹れ方)ですが、一般的に「煮出し」「お湯だし」「水出し」の３種類があり、ホットで飲むかアイスで飲むかに分かれます。
妊娠中は特に体を冷やさない方が良いですので、ホットで飲める「煮出し」か「お湯だし」で飲むのがおすすめです。
「煮出し」は作れる量と抽出できる成分の両方において最も優れているので、手間をかけれるなら煮出しをおすすめしますが、お湯だしでもカップ２杯くらいは作れます。
飲む量とタイミングですが、今回は妊娠中に飲むノンカフェインの飲料としてルイボスティーをおすすめしていますので、飲む量もタイミングもお好きな時にお好きなだけ飲めば良いですよね。
ノンカフェインですから寝る前に飲んでも問題ありませんし、安眠効果や二日酔い・頭痛を緩和するのにもおすすめです。
ルイボスティーの種類や、効果効能別のおすすめの飲み方、量、タイミングなどを詳しく説明した記事もありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧いただければと思います。
妊娠中にルイボスティーがおすすめな理由のまとめ
最後に妊娠中にルイボスティーがおすすめな理由を再度まとめておきたいと思います。
・ルイボスティーはカフェインレスでなくノンカフェイン
・ルイボスティーの豊富なミネラルは栄養の不足しがちな妊娠中におすすめ
・ルイボスティーの抗酸化作用は女性の機能低下を防ぐ
・味などのデメリットは高品質のもの、グリーンルイボスティーで解決出来る
・妊娠中はホットで、煮出して飲むのがおすすめ
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